思考と試行の散歩道

シンガポールで考えたこと、試したこと

タイについての雑記帳

タイに旅行に行ってきました。

旅行記は今回は書きません。

せっかくなので、タイについて基本的な情報を調べて、頭に入れておこうかなと。

 

【タイの政治】

・国王を国家元首とする立憲君主制

・2014年に軍事クーデター、軍事独裁政権が継続

・メディア規制、民主的選挙無し、集会の自由無し、外出禁止令

・旧憲法を廃止

・タクシン元首相は亡命中

 

軍事クーデターというのは、日本人からしたら想像もつかない。

武力が国家統治の正当性を与える、という感覚がいまいち掴めない。

でも、武力じゃなかったら、何が国家権力を安定させているのだろうか。

たまたま、各個人が政府を信託し、万人の万人に対する闘争を行わないという選択が一つのナッシュ均衡を成立させているだけで、他の均衡点も存在する。政府や国の存在ってとても脆い。

 

 【タイ国王】

タイ王国の元首、象徴的存在であるが政治的な危機においては介入が見られる

・国民からの敬愛、不敬罪が存在

・ラーマ9世が2016年に逝去、国民から敬愛されていた

・息子の新国王が即位するも、素行の悪さから評判は良くない。

・3度の離婚、愛人、刺青、ギャンブル等

・街中には国王の写真や肖像画がたくさん

 

血に何の意味があるのだろうか。

受け継がれてるのは遺伝子のはずなのに、血という表現をするのは何が由来なのだろう。(これは余談)

meritocracy ではなく、家系によって決まる地位。

地位や権力の相続と考えるのは一つの手。先祖代々権力を下の代に受け継いでいる。

にしても、国民の税金を自身の生活に使用する権利は正当化されうるのか。(給料と考える?)

象徴的存在っていうけど、何のための象徴?本当に機能している?

象徴の役割の上では外見的特徴において先代の面影があることは重要なのかも、とふと思った。

cf. 天皇

 

LGBT

ソドミー(性行為)は1956年にdecriminalized

・同性愛は精神的疾患や障害ではない(タイ保険省、2002)→従軍禁止が撤回された

・同性愛や女装に寛容。性転換手術が合法

LGBTへのhate crimeを禁止する法律は未整備

・AIDS/HIV、政府による教育・啓発によって感染者は減少中

同性婚に関する権利規定は明確になっていないが、今年中にも成立の見込み(台湾がアジア初)

 

宗教的contextの影響が大きそう。仏教と同性愛は他の宗教に比べれば相容れる。

 

少子高齢化

・東南アジアの中でシンガポールの次に少子高齢化が進んでいるらしい。

少子化の原因は女性の社会進出、結婚率の低さ?

 

タイの街中でも高齢者の割合が高く、若者が少ないのは感触としてあった。

少子化が進んでる原因は、調べたけど詳細が分かんなかった。

 

 

海外の国の社会を自分の知っている国と比較しながら見て行くのはめちゃくちゃ面白い。これはシンガポールについて勉強しながらもやっていること。

一種の虚構である社会制度が、その国において特定の形に形成されてきたのには何かしらの理由が必ずある。

歴史的要因、地理的要因、文化的要因など、その国の制度形成を規定しているのは何かを見て行く作業。

 これをフィードバック的に自分の国について再考するところまでできるといいな。